婚約指輪と結婚指輪の起源
結婚となると、結婚指輪と婚約指輪が必要になります。
どうして二つも必要なのかと疑問に思います。
二つの指輪の起源について調べてみました。
婚約指輪の起源と見なされているのは古代ギリシャの売買婚です。
この売買婚というのは妻をお金で買うという結婚習慣のことです。
まず婚約が成立した時に夫が代金を支払い、その証拠として指輪が未来の花嫁の父に渡されていました。
結婚の際には家と家同士の関係や子孫を残すことが重視され、二人の愛情よりも身分や金銭がからんだものが多かったようです。
現在は、妻の売買は文明の発達により廃れていますが、婚約が決まった時に婚約指輪を贈る習慣は古代ローマ以降も生き残り、現在に至ります。
それにたいして結婚指輪の起源はずっと遅く、9世紀頃から13世紀頃のヨーロッパで見られるようになります。
1027年には「そこでは、花婿は花嫁に金の指輪を、花嫁は花婿に鉄の指輪を交換している」(ミュール『ローマの結婚指輪の起源』)との記録が残っています。
13世紀にはヨーロッパ各地で結婚指輪を交換する風習が一般化されます。
そのころ制作された結婚に関する木版画や法律書の挿絵では、くっきりと、結婚指輪を交換するシーンが描かれているのが象徴的です。
遠いヨーロッパからめぐりめぐって、指輪の習慣が日本に伝えられたとは、ロマンチックです。